試乗レポート・記念すべき第一弾は、いきなりメルセデスSクラス。
それも最新ハイブリットモデル、S400!
最新といってもこのモデル、、デビューが2009年なので、
フレッシュな自動車ではない。
今更なんなんだといった感じだが、本人はこれでも精いっぱいなので、、
ご了承いただきたい。
考えてみると、未だハイブリットカーのハンドルを握ったことがない僕。
一度体感してみたく、本来ならプリウスの試乗に行くべきだが、
何を血迷ったのか、向かった先は芝浦のヤナセ本社。
実はここだけの話、Sクラスに乗るの、初めてなんです…(汗)
※単に乗ってみたかっただけ、ともいう…(汗)
ではでは、早速のレポート。。
メルセデスベンツ製の自動車は、ジャーマン3の他社製に比べ、
左ハンドル率が高い。
それなりにニーズがあるんだろうけれど、おそらくインポーターの
イメージ戦略(外車=左ハンドル=ステータス)も働いているんだろう。
そして今回試乗する、S400も当然の如く、左ハンドル。
かつての愛車だったアメリカ製自動車以来、324年ぶりの左ハンドルなんだけど
はたして無事に行って戻ってこれるだろうか。
インパネまわりは他のSクラスと共通。
唯一違うところは、センターコンソールに誇らしげに輝く「HYBRID」のロゴ。
スタートボタンを押すと、エンジンは始動しないものの、
電動シートが定位置までウィーンと動き、クルマがスタンバったことを知る。
まるで、家電量販店のマッサージチェアが仕事を開始する直前の緊張感だ。
と、ここでサクッとこのモデルの概要を説明。
メルセデスのハイブリットシステムは「マイルドハイブリッド」という形式。
プリウスみたくモーター単体でも走行できる「フルハイブリッド」とは異なり、
モーターはあくまでもエンジンの補助的役割を果たすために備わる。
なお、このシステムは時速15キロ未満になると自動的にエンジンが停止する。
この機構の恩恵により、燃費は約12km/l近くを叩き出すらしい。
フットブレーキを緩めるとエンジン始動。
多少ぶるっとするものの、タコメーターを見ていないと、
エンジンがかかったことに気づかないくらいスムーズだ。
早速通りに出てみる。
車体の大きさの割に以外と取り回しが楽なW221・Sクラス。
今どきの高級車はみなこんな感じなんだろうか。
ただ、全幅(1860mm)に対し全長は5m超のため、、
短めのリムジンでも運転しているような感覚だ。
エンジンON⇔OFFの違和感がなく、至ってスムーズ。
さすが高級車だと思った。
海岸通りの直線で踏み込んでみると・・・
V6・3.5L+モーターで300ps弱の割には小気味よい加速をする。
さすがに強烈なG、という感じはない。
ただ、2t超の図体を加速させる分には必要十分といった印象。
ブレーキは・・・ちょっと感覚が掴みにくかった。
車重が重いため、この自動車をスムーズに停止させるには、
感覚的に多少早めにブレーキペダルを踏み込む必要がありそう。
ここで、さすがベンツ!って思った点は、エンジン音の聞かせかた。
フツーに走ってる時は、全くしないと言っても過言ではないくらい、
静かなエンジンなのだが。
アクセルを踏み込むと、6気筒サウンドが”遠くから上品に”聞こえてくる。
メルセデスはエンジン音を遮断せずに”品よく聞かせる”ブランドらしく、
この辺のチューニングは別格だな~と感じた。
短い時間の試乗だったけれど、メルセデスの最上級モデルとは何たるかが、
それなりに理解できたように思う。
そして、ただただ熱心なクルマ好き、という理由だけで、高価なSクラスを
試乗する機会を与えてくださった、ヤナセ芝浦のセールス氏にも、
この場を借りてお礼させていただきたい。
大分先にはなるだろうけれど、いつか必ず買いに来るので、、
どうかそれまで待っていてください。